
これまで私は、自分のことを弱い人間だと思っていました。
そんなことで?と思われることに酷くショックを受けて落ち込んだり、すぐに涙が出たりと、なんでも悲観的に受け入れてしまう自分に悩んでいました。
そんな時、HSPという言葉を知り、自分が当てはまっていることに気付きました。
HSPとは?
Highly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)の略で、周りからの刺激を過度に受け取ってしまう人一倍、感覚が敏感な人を指します。
病気ではなく、5人に1人が生まれつき持っている気質です。
HSP診断テスト
些細なことで深く悩んでしまったり、人間関係に疲れを感じやすい方は、ぜひ診断テストを試してみてください。
全48問の質問に対して、「当てはまる」「ほとんど当てはまらない」「少し当てはまる」「ほぼ当てはまる」「完全に当てはまる」の5択から選んでいきます。
私の診断結果
この結果を受けて、自分は弱い人間だったわけでは無かったのだと安心したと同時に、少し気持ちが楽になりました。
HSPの特徴
人よりも敏感なゆえに、生きづらいと感じることも多いHSP。
その特徴について、私の経験から感じたことを挙げてみます。
他人の言動や、物事に対して深く考えすぎる
誰かに頼み事をして、相手が「…分かった」と返答してくれたとします。
普通に受け取れば、「ありがとう」と感謝して、終わりの出来事です。
それなのに、そこから気にしなくても良いことを考えてしまうのです。
笑顔じゃなかったから、本当は嫌だったけど無理してくれたのでは?
返事までに少し沈黙があったから、イライラしたのかも?
そうして最終的には、頼み事なんてしなければ良かったと後悔し、相手に対して強い罪悪感を抱いてしまいます。
また、想定外のことが起こると、考えることが多くなり、処理しきれなくなるため、最初から最悪のケースを考えておく癖があります。
そのせいで、なかなか行動に起こせないという状況に陥ります。
疲れを感じやすい
会話をする時は、まず相手がどう思うかを一番に考えます。
自分自身が、相手の些細な言動に対して悩むことが多いため、相手には同じ思いをさせてはいけないという考えがあるからです。
そのため、言葉選びは慎重になりがちで、考えをまとめるのが遅い傾向にあります。
常に気を張って話し、場の空気を和ませることに必死になるため、疲れを感じやすいです。
また、相手の気持ちを優先することで、自分の意見を言うことが出来ず、喧嘩を避けがちで、自分を見失ってしまうことも。
感情移入しやすい
とにかく涙もろいです。
悩んでいる人の話を聞いて、本人は全く泣いていないのに、私だけが号泣して引かれたこともあります。
ニュースはもちろん、ドラマなどのフィクションでさえも、自分のことのように受け取ってしまい、強く影響されてしまうので、良いニュースや、幸せなドラマであれば問題ないのですが、そうでない時は、辛い気持ちを引きずってしまいます。
五感が鋭い
私は、人と一緒だと全く眠ることが出来ません。
まず、相手を起こしてはいけないという謎の使命感に駆られ、身体は硬直状態。
寝返りひとつ打たないように気をつけます。
そのうち、時計の音が気になり始めます。
冷蔵庫の音が気になり始めます。
人の足音、ボソボソと聞こえる話し声、微かな光。
全てが気になり、どんどん目が冴えていきます。
朝までの長い時間が苦痛で、眠ることが嫌になったこともありましたが、今ではもう、完全に諦めています。
夫は理解してくれていて、寝室は別にしてもらっています。
さいごに
「気にしすぎだよ、誰もそこまで考えてないから。」
そう言われるたび、自分が弱いからダメなのだと嘆いていました。
でも、今こうしてHSPという言葉を知り、自分を見つめ直すことが出来ました。
些細な事で悩むということは、裏を返せば、些細な事で喜べるということ。
人よりも、多くの幸せを感じられるのではないかと思います。
敏感な自分を理解し、適度に休息しながら、楽しく過ごしていきたいと改めて思いました。