お風呂って気持ちが良いですよね。
まるで、お布団で寝ている気分になります。
幸せだなぁ…と実感していると、そのうち意識が遠くなり、そのまま寝ていたということが、最近増えています。
寝ると言っても、長くて5分くらいなので、ちょっと疲れているのかなぁ…と簡単に考えていたのですが、失神寸前の可能性があると知り、怖くなりました。
入浴中に眠くなる原因
これには、血圧が大きく関係しています。
数年前に低血圧症だと診断された際、医師から教えてもらったことなのですが、血圧は気温の変化によって上下します。
気温が高い=血管が拡張して血圧が下がる
気温が低い=血管が収縮して血圧が上がる
そのため、低血圧の人は、夏に体調を崩しやすい傾向にあります。
この現象は入浴中にも起こり、温かい湯船に浸かると、血管が緩み血圧が下がっていきます。
次第に血の巡りが悪くなり、脳に十分な血液が送れず、脳貧血状態となり、意識が遠くなってしまいます。
これを眠気だと思ってしまっている可能性があります。
同じく脳貧血が原因の症状として、迷走神経反射があります。
脳貧血にならないために
人口動態統計を分析したところ、家庭の浴槽での溺死者数は 11 年間で約7割増加し、平成 27 年に 4,804 人となっています。
消費者庁引用
想像以上に多い数字ですよね。
私のように、ただ眠いだけだと軽く考えず、きちんと対策をしておきましょう。
睡眠不足・食後すぐの入浴は避ける
睡眠不足で既に眠い場合は、入浴せずに、シャワーなどで済ませます。
また、食後すぐは血圧が下がるため、1時間は休憩するようにします。
脱衣所と浴室を暖める
特に冬場は、脱衣所と浴室が極寒です。
衣服を脱いだ瞬間から、寒さで血圧が急上昇し、温まろうと急いで熱い湯船に浸かって、急降下。
激しい血圧の変動で、ヒートショックを起こしてしまう危険性があるため、温度差には注意が必要です。
長湯しない
あまり長く浸かりすぎると、脱水症状を起こしてしまうため、お湯の温度は41℃以下にして、入浴時間は15分程度にします。
また、入浴前に水分補給をすると、脱水症状予防になります。
ゆっくり立ち上がる
多くの方が経験していると思いますが、お風呂から出ようと、急に立ち上がると、めまいが起こることがあります。
この症状も脳貧血が原因ですので、すぐにしゃがみ、脳に血液を送ることで対処することができます。
さいごに
お風呂は、1日の疲れを癒してくれますが、熱すぎたり、長湯しすぎたりすると、かえって身体に負担がかかってしまいます。
正しい入浴法を守って、快適なリラックスタイムを過ごしましょう。