
人の悩みの9割が人間関係と言われるほど、人付き合いは難しいものです。
特に職場の場合、どんなに自分に向いている仕事であったとしても、人間関係がギスギスしてしまうと続けていくことが困難になってしまいます。
私もある時、人間関係で相当悩んだことがあり、今までの自分の生き方が全て間違っていたのかもしれないと思うほどでした。
そんな頃、人間関係の悩みとは無縁の人と出会い、多くの気付きをもらいました。
私の考え方を変えてくれた、2人の女性を紹介させてください。
自分を貫いている
1人目は、周りから非常識な人と認識されていた会社の同僚です。
毎日、時間ギリギリに出社して、基本的に挨拶はせず、いつも不機嫌そうで、定時の鐘が鳴ると風のように去っていきます。
自分がやりたくない事はハッキリと断るため、誰も頼み事をしなくなり、同じ部署だった私に、多くの雑務が回ってきました。
最初は、どうしてそんな態度がとれるのかと不思議でした。
でも、他人に気を遣い過ぎて自分を見失っていた私と違い、なにより自分を大切にしているのではないかと気付き、次第に羨ましく思うようになりました。
彼女とは、のちに仲良くなり(そう思っているのは私だけかも)良く話すようになって初めて、本当はとても優しくて笑顔が素敵な人だと知りました。
「いろんなことに巻き込まれずに済むから気楽」という言葉を聞いて、普段の無愛想は人間関係を楽にするための仮の姿なのだと理解しました。
とはいえ、愛想良く振舞うことは自然に出来たとしても、自分を貫き通すことは、とても難しいことです。
それができるだけの強い意志を持った彼女を尊敬しています。
その人と仲良くなれた経緯がこちらです
全ての人に合わせられる
2人目も会社の同僚です(1人目とは別の会社です)
とても多くの人に好かれていました。
彼女の凄いところは、相手によって態度を変えて合わせられることです。
態度を変えると聞くと嫌なイメージがありますが、彼女の場合は少し違います。
例えば、気が弱いタイプの人と話をする場合は、とても優しい口調で話し、名前を呼ぶ時は”ちゃん”をつけます。
逆に、気が強いタイプの人と話をする場合は、途端に口調が荒くなり、必ず名前を呼び捨てにします。
相手にしてみたら、この人は自分と同じタイプだと感じるので、とても話しやすいですし、居心地が良いです。
全ての人に同じように接しなければならないと思い込み、上手くいかずに疲れを感じていた私は、この対応力にとても驚かされたのを覚えています。
私が凄いと褒めると「仲の良いふりをしているだけだよ」と笑っていましたが、誰とでも打ち解けられるコミュニケーション能力の高さに、憧れずにはいられませんでした。
良い子でいるの疲れませんか…。
嫌われても全く気にしない
2人ともに共通していることです。
前者の女性は「私だって嫌いだから別に良い」
後者の女性は「そんな人のために時間を使ったらもったいない」
という考えで、自分を嫌っている人のことを気にも留めていませんでした。
近くにいる私の方が、常にハラハラしてしまい大変でした。
特に前者の女性は、非常識人として捉えられていたので、ほぼ孤立状態だったのですが「むしろ楽で良い」と満足気でした。本当に凄い。
後者の女性に難癖をつけてきた人は、完全に嫉妬心からでした。
みんなに好かれていることが気に入らなかったようです。
ただ、あまりに相手にされなかったためか、日を追うごとに静かになっていきました。
私はジタバタした挙句、大失敗しました
さいごに
傍から見れば、まるで違うように見える2人ですが、共に他人の感情に左右されることなく、常に自分自身と向き合っていると感じました。
他人のことで悩んでいる時間を、自分の幸せのために使える彼女達のようになりたいと強く思いました。
なぜ生きづらかったのか…知れば気が楽になります